【新NISA】は旧NISAよりも難易度が上がった

先日のツイート。

2024年スタート予定の新NISAでは、現行NISAよりも個々人が自分のリスク許容度や目標を明確にした上で戦略を立てていく必要性が高まっているという話をしたい。

目次

現行NISAと新NISAの比較

まずはざっくりおさらい。
今回の話に必要な要素だけ抜粋して表にした。

現行NISA(つみたて)新NISA
投資可能期間2042年まで無制限
非課税期間20年無制限
年間投資枠40万円積立投資枠:120万円
成長投資枠:240万円
合計   :360万円
保有限度枠800万円1800万円(成長投資枠は1200万円まで)

現行NISAの戦略について

現行NISAは個人が戦略を考えるほどの余白はなかった(今回はつみたてNISAを選択した場合で話していくが、一般NISAを選択した場合でも上限は120万×5年=600万円で、こちらも思考の余地は少ない)。

つみたてNISAの年間の投資枠は40万円で、非課税期間は20年。
40万円×20年=800万円
月割りにして33,333円を毎月積み立てていくことを目指すしかなかった。
そしてこの33,333円というのは比較的少額である。
(いや、毎月3万円も充てられない。という人もいるかもしれないが、家賃や通信費など、大きな固定費を見直せばそう難しくないだろうというのが私の意見である。)

そしてこのNISA枠を埋めて初めて、特定口座で個人の投資戦略が試されるスタートラインだったというわけだ。
課税口座で引き続きインデックス投資を行うのか、個別株に手を出してみるのか、はたまた仮想通貨なのか。
つまりNISA(つみたて)は、初心者が投資を始める上では持ってこいの制度である一方で、非課税枠としては少し物足りないものであった

「NISA枠は、とりあえず毎年脳死で満額入れる」ことだけを考えればよかったのである

新NISAの戦略について

投資可能期間の無制限化

投資可能期間が無制限になるというのはどういうことか。
これはつまり、1800万の枠を何年かけて埋めてもいいということだ。
正確には年間の投資枠が360万と決まっているので、最短は5年ということになる。長くなる分には何十年かけてもよい。

これまではどうだったか。
投資可能期間は20年(2042年まで)、年間投資枠は40万と決まっていた。
つまり1年間で40万円の上限を達成できない年があったら、21年目以降にその枠を埋めることはできない。
その分の非課税枠は単純に捨ててしまっているということだ。

そして新NISAではこういったことは考えなくてよくなるという説明になる。
満額の年間360万円を投資しなくても、無駄になる非課税枠は発生しない。
自分のペースで合計1800万円を目指していけばいいわけだ。
たくさん投資できる年があってもいいし、そうでない年があってもいい、ということになる。

投資枠の拡大

年間投資枠が40万(一般NISAなら120万)から360万に拡大される。
1ヶ月あたり30万円だ。

これを埋められるサラリーマンは少ないと思う。

どのように戦略を立てていくべきか

初心者でも再現性高く、高いパフォーマンスを目指すということになるとやはりインデックスファンドへの長期投資となる。
S&P500のようなわかりやすく右肩上がりが期待できるインデックスに連動するファンドを対象にするのであれば、1800万の枠は最速で埋めるのが最適解ということになる。
右肩上がりなんだから早めに買ったほうが上がり幅は大きいよね、という単純な計算である。

一方で前述の通り、新NISAの年間投資枠は360万で、満額埋められるサラリーマンは少ないと思う。
上記のような前提のもと、各個人がどのような戦略で投資を行うかは最終的には現在の収入、貯金額などを考慮して策戦する必要がある。

新NISA会議まで残り10ヶ月と意外と時間がないので、しっかり作戦を考えていきたい。

私の戦略については後日別記事にしようと思う。



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この記事を書いた人

都内のIT企業に勤める20代の平凡なサラリーマン。
節約・貯金が得意。
映画、読書、サウナが好き。
たまに有益な情報を書きます。

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